「ネットで買うならとりあえず楽天」——そう決めている人は多いと思います。
ですが、まったく同じ商品でも、モールによって価格は違います。しかも「どちらが安いか」は商品によって入れ替わります。
この記事では、260商品・48ジャンルについて、楽天市場とYahoo!ショッピングの価格を同じ日に突き合わせた結果をそのまま公開します。「見比べる価値があるジャンル」と「どちらで買っても大差ないジャンル」がはっきり分かれました。
先に結論
- 同じ商品でも93%が1%以上、34%が10%以上の価格差があった
- 価格差の中央値は4.8%。1万円の商品なら約480円
- 今回捕捉できた出品の範囲では、約7割で楽天、約3割でYahoo!ショッピングが安かった
- ジャンルによって差の大きさが全然違う。モバイルバッテリーは中央値21.6%、体組成計は1.0%
つまり、全部を見比べる必要はありません。差が出やすいジャンルだけ確認すれば十分です。
1. どうやって比べたか
「似た商品」を比べても意味がないので、JANコード(商品パッケージのバーコードの番号)で同一商品だけを突き合わせました。型番違い・容量違いを混ぜないためです。
| 対象 | 260商品 / 48ジャンル |
| 取得日 | 2026年9月6日 |
| 取得方法 | 楽天ウェブサービス/Yahoo!ショッピングAPI(公式API) |
| 比較する価格 | 実質価格=表示価格 − 付与ポイント相当 |
表示価格だけを比べても意味がありません。ポイント還元を差し引いた「実質いくら払うことになるか」で揃えています。
2. 価格差はどれくらいあるか
| 価格差 | 該当した商品 |
|---|---|
| 1%以上 | 243件(93%) |
| 3%以上 | 155件(60%) |
| 5%以上 | 127件(49%) |
| 10%以上 | 88件(34%) |
| 20%以上 | 29件(11%) |
ほぼすべての商品に価格差があり、3件に1件は10%以上ありました。3万円の商品なら3,000円です。
ただし中央値は4.8%です。「たまに大きく差がつくが、ふだんは数%」というのが実態に近い見方になります。
3. 見比べる価値が高いジャンル
価格差の中央値が大きかったジャンルです。ここは両方を確認する価値があります。
| ジャンル | 価格差の中央値 |
|---|---|
| モバイルバッテリー | 21.6% |
| ロボット掃除機 | 19.2% |
| microSDカード | 14.6% |
| ポータブル電源 | 11.7% |
| ワイヤレスイヤホン | 11.0% |
| ゲーミングチェア | 10.9% |
| USB充電器 | 10.1% |
共通点があります。出品者が多く、価格が固定されにくいジャンルほど差が開いています。小型のガジェット類と、単価が高く値引き余地の大きい家電が並びました。
4. どちらで買っても大差ないジャンル
| ジャンル | 価格差の中央値 |
|---|---|
| ヘアドライヤー | 1.0% |
| 体組成計 | 1.0% |
| 外付けSSD | 1.0% |
| 電気毛布 | 1.0% |
| スティック掃除機 | 1.1% |
| 電気ケトル | 1.5% |
| ホットプレート | 1.9% |
このあたりは比較に時間をかけるだけ損です。ポイント還元率が高い方、あるいは普段使っている方で買えば十分です。
5.「いつも楽天」だと取りこぼす
今回のデータでは、約3割の商品でYahoo!ショッピングの方が安くなりました。
重要なのは、それが特定のジャンルに固まっていないことです。同じ「ワイヤレスイヤホン」の中でも、商品ごとにどちらが安いかは入れ替わります。
つまり「このジャンルは楽天」と決め打ちすることはできません。できるのは「差が出やすいジャンルかどうか」で、確認する手間をかけるかどうかを決めることだけです。
6. このデータの限界
数字を出す以上、どこまでが言えてどこからが言えないかを明示しておきます。
これは「モールの最安値」の比較ではない
JANコードで突き合わせる方法では、商品情報にJANコードを記載している出品しか拾えません。実測したところ、1商品あたりの該当出品はYahoo!ショッピングで中央値2件、楽天市場で4件でした。
したがってこの記事の数字は「捕捉できた数件の出品の中での比較」であり、モール全体の最安値同士を比べたものではありません。「楽天の方が安いモールだ」という結論は、このデータからは出せません。
クーポンは反映されていない
ショップが配布するクーポンによる割引は、価格情報に含まれていません。実際の支払額はこれより安くなることがあります。
販売形態の差までは吸収できない
同じJANコードでも、セット販売・付属品・保証条件が異なる場合があります。大きな価格差がある場合ほど、内容が違う可能性を疑ってください。
1日分のデータである
2026年9月6日時点の記録です。価格は変動します。この記事の数字をそのまま今の価格として使わないでください。
当サイトではこの260商品の価格を毎日記録し続けています。データが蓄積したら、セール期に差がどう動くかを改めて公開します。
まとめ:どう使えばいいか
- モバイルバッテリー・ロボット掃除機・microSDカード・ポータブル電源・ワイヤレスイヤホン・USB充電器を買うときは、両方のモールを見る
- ヘアドライヤー・体組成計・外付けSSD・電気毛布・スティック掃除機・電気ケトルは、見比べる手間に見合わない
- 比べるときは表示価格ではなく、ポイントを引いた実質価格で比べる
- 大きな差を見つけたら、まずセット内容と保証を確認する。同じ商品でない可能性がある
※ 本記事の価格は2026年9月6日時点で公式API(楽天ウェブサービス/Yahoo!ショッピングAPI)から取得したものです。購入前には必ず販売ページで最新の金額をご確認ください。
コメント