「ポイント◯倍の店で買った方が結局お得」——よく言われます。
ですが984商品を実際に調べたところ、この考え方はほとんどの場面で当てはまりませんでした。表示価格の安い順に選んで、ほぼ問題ありません。
ただし例外が3つあります。この記事では、どこを見て、どこは見なくていいのかを実データで整理します。
先に結論
- 82%の商品は、ショップのポイント倍率が1倍(=上乗せなし)だった
- そのためポイントを計算に入れても、順位が入れ替わるジャンルは6%だけ
- 本当に効くのはクーポン。22%の商品に表記があった
- 16%は送料別。金額は商品ページを見ないと分からない
つまりポイント倍率を眺める時間は、ほぼ無駄です。その時間はクーポンの確認に使った方が効きます。
1. 調べ方
| 対象 | 984商品 / 50ジャンル |
| 取得日 | 2026年9月6日 |
| 取得方法 | 楽天ウェブサービス(公式API) |
| 実質価格 | 表示価格 −(表示価格 × ポイント倍率%) |
2. ポイント倍率の実態は「ほぼ1倍」
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※ 2026-10-22 現在は 1,746銘柄を追跡中。1倍の割合は 90%。母数が 1.8倍になっても「ほとんどが1倍」という結論は変わっていません。(毎日更新のページ)
まずこれが意外でした。
| ショップのポイント倍率 | 割合 |
|---|---|
| 1倍(上乗せなし) | 82% |
| 2倍以上 | 18% |
| 中央値 | 1倍 |
| 最大 | 20倍 |
8割の商品には、ショップ独自のポイント上乗せがありません。「ポイント◯倍」が目立つのは、それが例外だからです。
なぜSPUは順位に影響しないのか
ここが重要です。SPU(楽天の各サービス利用によるポイント倍率)は、どの商品を買っても同じ倍率でかかります。
A商品でもB商品でも同じ割合で戻ってくるなら、A・Bどちらが得かの順位は変わりません。順位を変えられるのは「その商品・その店だけの上乗せ」だけです。
そしてその上乗せは、82%の商品でゼロでした。
3. 実際に順位が入れ替わったのは50ジャンル中3つ
「表示価格が最安の商品」と「ポイントを引いた実質価格が最安の商品」が別だったジャンルは、50中3ジャンル(6%)でした。
| ジャンル | 表示価格が最安 | 実質価格が最安 |
|---|---|---|
| プロジェクター | 10,762円(1倍)→ 実質10,654円 | 10,999円(5倍)→ 実質10,449円 |
| ゲーミングチェア | 12,580円(1倍)→ 実質12,454円 | 13,800円(10倍)→ 実質12,420円 |
| トースター | 4,950円(1倍)→ 実質4,900円 | 4,980円(5倍)→ 実質4,731円 |
差はいずれも200円前後です。ゲーミングチェアの例でも34円差でした。
逆算すると、ポイント倍率が意味を持つのは「表示価格の差が2%以内」のときだけです。それ以上離れていれば、倍率を見る必要はありません。
4. 本当に効くのはクーポン
調べた984商品のうち、22%の商品名にクーポンの表記がありました。
| 商品名に書かれていた例 | 割引の大きさ |
|---|---|
| クーポンで最安3,591円(髭剃り) | 数千円規模 |
| 1,500円クーポンOFF(タブレット) | 1,500円 |
| クーポン利用で115,800円(ポータブル電源) | 10万円超 |
ポイント倍率の差が数十〜数百円なのに対し、クーポンは千円〜数万円単位で動きます。桁が違います。
ただしクーポンには条件がある
- 「最大◯円クーポン」はイベント全体の上限。その商品がその額だけ安くなるとは限らない
- 期間指定が非常に多い。「9/4 20:00〜」「9/11まで」のように、今使えるとは限らない
- エントリーが必要なもの、獲得上限があるものがある
商品ページで「クーポンを獲得」ボタンを押し、カートで実際に引かれるかを確認してください。ここだけは自動化できません。
5. 送料別は16%
984商品のうち161件(16.4%)が送料別でした。
ここで一点、正直に書いておきます。各ジャンルで「表示価格が最安」だった商品が送料別である割合も16%で、全体の割合と変わりませんでした。
つまり「安く見える商品ほど送料別」という傾向は、今回のデータでは確認できませんでした。送料別の商品はまんべんなく存在します。
それでも6件に1件は送料がかかります。送料の金額はAPIでは取得できないため、購入前にご自身で確認してください。
まとめ:確認する順番
- 表示価格で候補を絞る(これでほぼ決まる)
- クーポンの有無を確認する(ここが一番大きい)
- 送料込みかを確認する(6件に1件は別)
- ポイント倍率は表示価格が2%以内に並んだときだけ見る
「ポイント倍率が高い店を探す」より、「クーポンが出ている商品を探す」方が、はるかに金額が動きます。
このデータの限界
- 2026年9月6日の1日分です。セール期には様相が変わる可能性があります
- ポイント倍率はショップ側の上乗せ分です。読者ご自身のSPUは含みません
- クーポンは商品名に書かれているものだけを数えています。書かれていないクーポンは検出できません
- 送料の金額はAPIから取得できません
当サイトでは1,899商品・79ジャンルを毎日記録しています。セール期にこの傾向がどう変わるかは、11月に改めて公開します。
※ 本記事の価格は2026年9月6日時点で楽天ウェブサービス(公式API)から取得したものです。購入前には必ず販売ページで最新の金額をご確認ください。
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