「昨日見たときは安かったのに」——ネットショッピングでよくある感覚です。
実際どのくらい動くのか。260商品の価格を、楽天市場とYahoo!ショッピングの両方で2日連続(約16時間間隔)記録しました。
結果は、思っていたのと少し違いました。ほとんどの商品は1円も動きません。「どちらのモールが安いか」が入れ替わった商品も、ごく一部でした。
先に結論
- 83%の商品は、16時間で1円も動かなかった
- 「安い方のモール」が入れ替わったのは表示価格で6件(2.3%)。ポイントを差し引いた推定でも8件(3.1%)
- 価格が動いたときの65%は「最安の店の入れ替わり」。同じ店の値下げ・値上げより多い
- だから買うと決めた日に、もう一度確認するのが確実
1. 何を記録したか
| 対象 | 260商品 / 48ジャンル(JANコードで同一商品を突合) |
| 期間 | 2026年9月6日 14時 → 9月7日 6時(約16時間) |
| 取得方法 | 楽天ウェブサービス/Yahoo!ショッピングAPI(公式API) |
| 記録した価格 | 各モールでその時点で最も安かった出品の価格 |
2. 8割は動かない
| 16時間で | 商品数 |
|---|---|
| どちらのモールも動かず | 217件(83%) |
| Yahooだけ動いた | 23件 |
| 楽天だけ動いた | 9件 |
| 両方動いた | 11件 |
短期間で価格を何度も見比べる意味は、ほとんどの商品ではありません。「毎日チェックして底値を狙う」という買い方は、大半の商品では労力に見合いません。
ちなみに動いた商品では、表示価格の変動幅は楽天が中央値 −0.1%、Yahooが +9.1% でした。
3. 「どちらが安いか」が入れ替わったのは約2〜3%
260商品のうち、16時間で「楽天が安い/Yahooが安い」が入れ替わったのは、表示価格で6件(2.3%)でした(どちらかの日に表示価格が同額だった72件は数えていません)。ポイントを差し引いた実質価格で見ても、推定で8件(3.1%)です(どちらかの日に実質価格が同額だった56件は数えていません)。
※ 1回目(9月6日)の記録には、当サイトの記録の不具合でYahooの付与ポイントが入っていません。ポイント込みの8件は、9月7日の付与率が前日も同じだったと仮定した推定です。楽天のポイントは、表示価格から消費税(10%)を除いた価格に、APIが返すポイント倍率(1倍=1%)をかけ、1ポイント未満を切り捨てて計算した概算で、SPUなど買う人ごとの上乗せは含みません。Yahoo!ショッピングはAPIが返す付与ポイントのうち無料会員向けの分を使っています。
| 商品 | 日 | 楽天 | Yahoo |
|---|---|---|---|
| ロボット掃除機 | 9/6 | 17,800 | 28,500 |
| 9/7 | 69,180 | 59,900 | |
| ホットプレート | 9/6 | 6,200 | 6,020 |
| 9/7 | 6,200 | 6,980 | |
| 電気シェーバー | 9/6 | 23,840 | 23,610 |
| 9/7 | 24,220 | 24,280 |
※ 9/6は14時、9/7は6時の記録。金額は表示価格(円)で、太字がその時点で安い方です。ポイント・クーポンは含みません。
ロボット掃除機(TP-Link Tapo):楽天市場で探す / Yahoo!ショッピングで探す
ホットプレート(アイリスオーヤマ 大型):楽天市場で探す / Yahoo!ショッピングで探す
電気シェーバー(ブラウン シリーズ9):楽天市場で探す / Yahoo!ショッピングで探す
※ 出品は入れ替わるため、個別の販売ページではなく商品コードでの検索結果に飛びます。
3例目のシェーバーは、9月7日の差がわずか60円です。元々ほぼ同額だったものが、わずかな動きで順位だけ入れ替わっています。この場合、どちらで買っても実質的な損得はありません。
一方、ホットプレートは780円の差がつきました。前日にYahooで見た6,020円の出品は9月7日朝の記録には無く、Yahooの最安は6,980円でした。前日の情報のままYahooで買おうとすると、楽天より780円高く払うことになります。
4. 価格が動いたときの65%は「最安の店の入れ替わり」
価格が動いた延べ54件について、前日と同じ店が最安だったかを調べました。
| 動き方 | 件数 |
|---|---|
| 最安の店が入れ替わった | 35件(65%) うち値上がり21件・値下がり14件 |
| 同じ店が値段を変えた | 19件(35%) うち値上がり14件・値下がり5件 |
つまり同じ店の値下げ・値上げより、「どの店が最安か」が入れ替わることの方が多いということです。店が入れ替わって値上がりした21件(全体の39%)は、それまで最安だった出品が、その値段では買えなくなったケースです。売り切れ、期間限定価格の終了、値上げのどれなのかは、記録からは区別できません。
実例:ロボット掃除機
| 9/6 14時 | 楽天 17,800円(メーカー公式ストア) |
| 9/7 6時 | 楽天 69,180円(別の店) |
同じ商品の「その時点での最安値」が3.9倍になりました。17,800円で出していた公式ストアの出品は9月7日朝の記録には無く、その後の記録(9月27日まで)でも戻っていません。
記録の上では、この商品を9月6日に見つけて「もう少し考えよう」と保留した人は、翌朝にはその値段で買えなくなっていたことになります。
まとめ:どう行動すればいいか
- 毎日チェックする必要はない。8割の商品は動かない
- ただし「買うと決めた日」には、もう一度両方のモールを見る。最安の出品は入れ替わる
- 極端に安い出品は、翌朝には無いこともある。買うつもりなら早めに判断する
- 差が数十円なら、どちらで買っても同じ。比較に時間をかけない
このデータの限界
- たった2回分の記録です。16時間の変化であり、1週間・1ヶ月の傾向は分かりません
- 記録しているのは「その時点で最も安かった出品」です。特定の店の値付けを追っているわけではありません
- JANコードで突合できた出品だけが対象で、モール全体の最安値ではありません
- クーポンによる割引は反映されていません
- 1回目(9月6日)はYahooの付与ポイントを記録できていませんでした。ポイント込みの比較は推定です
- 最安の出品が数日後に同じ値段で戻ってきた例もあります(動いた54件のうち6件。9月10日までの記録で確認)。一時的な在庫切れか、検索結果の揺れかは区別できません
- セール期には様相が変わる可能性があります
当サイトではこの260商品の記録を続けています。1ヶ月、そして11月のセール期にどう変わるかは、データが溜まり次第あらためて公開します。
訂正(2026年10月18日):9月27日の訂正後の本文では、ポイントを差し引いた推定の入れ替わりを「12件(4.6%)」としていました。楽天のポイントを、税込の表示価格にポイント倍率(1倍=1%)をかけて計算していたためです。楽天市場のポイントは税抜の価格に付くため(楽天市場ヘルプ「注文に対して付与されるポイントの計算方法を知りたい」)、税抜の価格に倍率をかけて計算し直したところ、推定で8件(3.1%)でした(どちらかの日に実質価格が同額になり、数えない組は、旧い計算では0件、新しい計算では56件です)。表示価格での6件(2.3%)と、題名の83%は変わりません。お詫びして訂正します。
訂正(2026年9月27日):初版では題名と本文で「260商品のうち33件(13%)で、どちらが安いかが逆転した」としていました。このうち少なくとも18件は、2回目の記録(9月7日)からYahooの付与ポイントを記録し始めたことで生じた見かけの逆転でした。記録の条件をそろえると、表示価格で6件(2.3%)、ポイントを推定で差し引いても12件(4.6%)です。例に挙げていた体組成計(タニタ)・Anker Zolo Power Bank・ホットプレート(焼肉・たこ焼き)も表示価格では入れ替わっていなかったため、実際に入れ替わった商品に差し替えました。また「動いた理由の65%は安い店が消えた」としていた35件は最安の店が入れ替わった件数で、うち値上がりは21件(39%)でした。お詫びして訂正します。(※ポイントを差し引いた推定の「12件(4.6%)」は、2026年10月18日に8件(3.1%)へ訂正しました。上の訂正を参照してください。)
※ 本記事の価格は2026年9月6日14時および9月7日6時時点で公式API(楽天ウェブサービス/Yahoo!ショッピングAPI)から取得したものです。購入前には必ず販売ページで最新の金額をご確認ください。
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[…] 16時間で13%が逆転した|楽天とYahooの価格を2日連続で記録した結果 […]
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